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失敗できる場所

ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』

久しぶりに、心臓が高鳴るような読書をした。ジョン・ウィリアムズの「ストーナー」。20世紀アメリカの農業地帯に生まれた一人の男が、抗いようのない外的環境に身を委ねながら生き、死んでいく。静謐で凡庸で、それでいて先へ先へと催促を止めることのない…

リハビリテーション

オンライン授業、バイト、サークル、恋愛、運転免許、 すべてに必死になりすぎたのかもしれない。等しく力を注いでみた末、自分はつぶれてしまった。つぶれかけながら、健全な精神を保つための健全な慣習を取り戻そうとしたけど、それはもとより困難な話だっ…

5/5~5/10(2020)

日光を浴びたから頭痛がするのか、頭痛がしたからamazarashiを聴くのか、amazarashiを聴いたから日光を浴びるのか??とか・・・

スポティファイvsラインミュージック

序文 大学入学・バイトスタートを機に音楽のサブスクを登録しようと思った。 スポティファイとラインミュージック、今までどっちも無料会員で使ってたので、どっちでプレミアムになろうか迷う。値段はどっちもおんなじ480円なんだよね。 スポティファイのい…

言葉は無響室に向かって

日記をつける習慣がある人間なのにどうしてわざわざブログを書くんだろうって、いつも首を傾げながらブログを書いている。日記を見せたことのある人なら分かると思うけど、自分がブログに書いていることと日記に書いていることの間に違いはそうない。口調の…

幸福のため、一つ一つ感情を捨てていく

生きる理由を知らない。生きない理由なら揃っている。それでも生きることを諦めずにいられるのは、明日は今日より良くなるはずだという50年代的楽観が胸にあるからかもしれない。世界や社会がどんどん沈んでいってしまうとしても、自分だけは。 世界も社会も…

あなたへ

付き合ってる人は束縛したくなってしまうの、と語ったらおどろかれた。すこし意図とはちがって伝わった気がする。わたしはなんでもかんでも行動を束縛したいわけではないのですわたしは。わたしはあなたの一番ではないのかもしれないと疑念を抱かされてしま…

思わせぶりな態度を取りながら、なんでもない友達でしかないように振る舞う自分が情けない。未だにあなたを名前で呼べない。生きたくって死にたくって、ピチカート・ファイヴの「東京は夜の七時」を帰り道に聴いていた。93年くらいにできた楽曲で、バブルの…

KADA-DERO雑感

ライブって、行ったら死にたくなるものだと思っていた。あこがれの人の歌声を目前で聴いて、もう人生これ以上望むものはないなって、幸せで、それでいてどこか投げやりな気持ちになるものだと思っていた。事実、今まで行ったライブでは、どれでもそんな気分…

あしたはカラオケ

181124気づいたらもう半年もカラオケに行っていなかった。自分にあろうことか。 前に行ったときの日取りから離れるほど、カラオケ店に入るハードルは上がってしまった気がする。それはたぶん、歌わなければいけない曲が日に日に増えていったからだろう。 自…

181022 母の放漫

ふだんは柔和な人柄である父の、怒号が毎日飛び交っている。母親の1ヶ月間のクレジットカード利用額が、40万にも達したのだという。いったい何を買ってこの大金が使われたのかは、家がぐちゃぐちゃすぎて分からない。この多額を問いだたした父に、母親は「こ…

180930 母

何のきっかけもなく心が暗転する。区民ホールに行ってオーケストラの演奏を聴いて、あんなに浮き立っていたさっきまでが同じ自分とは思えない。 このままずっと、母親に抗えないでやっていくのだ。分かり合おうと挑むたび、その考えの甘さを思い知らされる。…

お金ない自慢18年9月

下半期、圧倒的にお金が足りない。行くあてもないのに衝動で電車に乗っちゃったりするのが常な上バイト禁止の学校に通っているからいつも会計はカツカツなんだけど、年末にかけてはイベント事がたくさん待ち構えているからなおさら厳しくなってくる。まず、…

180920 ゆがみの自己認知

雨はそれなりにしっかりと、靴底を濡らすくらいには降っていた。自分は9月の頭から悩まされ続けていた頭痛からやっと解放されて幸せだったから、川に歩いていった。水面はほんのり高くて、流れはずいぶん速かった。丸の内サディスティックのラ行をことごとく…